SOCIAL IMPLEMENTATION OF SOLUTIONS
USING DATA AND TECHNOLOGY
私たちの生活は、生まれた土地、通った学校、就職した会社など、自身が属する「コミュニティ」に影響を受けています。これまでは、国や市町村など、物理的距離をベースに発展したコミュニティが強い影響力を持っていましたが、インターネットの発達、とくにSNSの登場以降は、物理的に離れていてもコミュニケーションすることが可能になり、ライフスタイルや価値観など、精神的な距離の近い人同士が、互いに影響(インフルエンス)し合ってコミュニティを形成出来るようになりました。そして、このコミュニティを発展させるエネルギーが、「感謝」や「共感」なのではないかと思っています。おそらく、「ありがとう」という意味の言葉を持たない言語は存在しません。動詞でも形容詞でもないこの言葉がなかったとしても、人間の行動に制限をかけることは一見なさそうです。しかし実際には、この言葉があることによって、私たちのコミュニケーションや関係性は成立しているように思います。
FISMは、歴史や哲学から本質を学び、データとテクノロジーを活用したソリューションを社会実装することで、事業を展開してきました。昨今、多様性への対応が様々な分野でテーマとして上がっていますが、その根本的な解決方針が、精神的距離の測定によるコミュニティの再編、すなわち「新しい世界地図」を描くことだと考えています。人々の感謝と共感をテクノロジーによってデジタル化し、それぞれが自分自身の価値観にパーソナライズされた経済を生きることの出来る『個の時代』をデザインします。